ストッキングでろ過 ニセ有名酒の製造拠点を摘発=湖南省

2011/04/19
更新: 2011/04/19

【大紀元日本4月19日】湖南省長沙市で、格安の酒をストッキングでろ過し、高級酒として販売するニセ酒製造拠点が摘発された。地方紙・潇湘晨報が16日、報じた。

これによると、ニセ酒製造業者は100元(約1千300円)の安い酒はストッキングを取り付けられた漏斗で不純物を取り除かれ、レストランなどから不法に回収した高級酒の空ボトルに注入し、500~800元(約6千500~1万400円)で販売していた。

製造拠点では、高級酒の空き瓶、蓋、正規品を示すマーク、検品合格書など偽造に必要な一式がそろっており、流れ作業で製造されているという。中には「茅台」(マオタイ)のような有名ブランドもあり、1千500元(約1万9500円)で販売されていたことが明らかになっている。

ニセ酒販売業の事情通によると、同市内にニセ酒の製造販売を行う業者は300軒ほどあり、「お互いに知っている」と話す。無傷の高級酒の空き瓶は1本120元(約1千560円)で買い取っているという。「だから、レストランの従業員は蓋を開けるとき、瓶を傷つけないように気をつけている。空き瓶だから持ち帰っても、店側は気づかない」と明かした。

ほかに、ロゴマークや正規品マークを提供する業者がおり、流れ作業で製造されたニセ酒は「売れ行きはとても良い。全国に出荷されている」と言い、「ニセの50年マオタイはコストがわずか300元(約3千900円)だが、7千元(約9万1千円)で販売されている」と話した。

(翻訳編集・高遠)