【大紀元日本4月13日】北京市内で10日 、中国政府の公認を受けていないキリスト教「地下教会」のメンバー100人以上が公安当局に連行された。この日の取り締まりは最近5年間で最大規模であり、当局が「ジャスミン集会」の取り締まりを口実に、地下教会への弾圧を強めているとみられる。ドイツの国営国際放送局ドイチェ・ヴェレが報じた。
同報道によると、10日朝8時30分頃、北京の地下教会「守望教会」の礼拝の最中に、大勢の警官が教会に突入して、100人以上の信者を強制連行した。米国のキリスト教人権団体「対華援助協会」のメンバーで、長年中国のキリスト教地下教会への支援を行ってきた傅希秋・牧師は、ドイチェ・ヴェレの取材に対し、次のように証言した。「信者たちは北京市のある小学校に強制連行され各教室に拘束された。身分証明書の提示や写真撮影が行われたあと、警察がそれぞれの居住地区の派出所に身柄の引き取りを命じた。しかし、我々が入手した情報では、一部の人は依然として拘束されている」
同牧師は、今回の取り締まりは最近5年間において、中国当局によるキリスト教地下教会への最大規模の取り締まりであり、計画的であると指摘した。礼拝の前日には、同教会の十数人の牧師と長老に外出禁止令が出されて、自宅前には見張役の警官が配置されたという。
「2011年に入ってから、中国当局による地下宗教団体への弾圧が一層激しくなった。特に当局は中国での民主運動「ジャスミン革命」を取り締まるとの口実で、地下教会への弾圧を行っている。最近1週間、内モンゴル、新疆ウイグル自治区、安徽省、江蘇省、広州市などの各地で、地下教会を取り締まる事件が相次いだ」と同牧師は証言した。
ドイチェ・ヴェレの報道によると、9日山西省で行われた500人規模の伝道大会で牧師1人がその場で警官から電撃ショックの拷問を受けて6時間にわたり意識不明になった。翌10日には、新疆ウイグル自治区や内モンゴルでも、キリスト教地下教会への取り締まりが相次いで発生し、一部信者の身柄が拘束された。
キリスト教について、中国当局は地下教会を認めない一方、これらの教会は法律に基づく宗教団体の登録も事実上できないでいる、と傅希秋・牧師は指摘する。
「『守望教会』はかつて2年間かけて、弁護士や学者からなるチームを結成し、中国の関連法規に基づいて現地の政府機構に宗教団体の登録を申請していた。しかし、2年経っても当局は登録を許可しないばかりか、登録申請の過程で同教会の関連情報を大量に入手した。いま当局はこれらの情報を元に信者への弾圧を着々と進めている」と同牧師は証言した。
礼拝の取り締まりが行われた点xun_ネ来、同教会のホームページは閉鎖されたままである。
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