新疆、激しい荒天に見舞われ 航空・陸運マヒ状態

2011/04/07
更新: 2011/04/07

【大紀元日本4月7日】中国新疆では今月3日から4日にかけて、激しい寒波の影響で広範囲にわたり暴風、低温、砂嵐、暴雪などの荒天に同時に見舞われたため、各地の交通が深刻な影響を受けている。また、前回の大雪により延期を余儀なくされた同地域の春の種播きと耕作は、今回の荒天でさらに延期せざるを得なくなった。

中国天気ネットによると、3日から新疆の伊犁山地区、天山地区及び北新疆天山一帯では大雪となり、一部は暴雪に見舞われた。新疆の気象局は3日に寒波及び暴雪の警報を発令した。

今回の降雪量は、北新疆のこれまでの気象記録の中でも稀であるという。気象データによると、3日午前2時から4日午前2時までの24時間で、ウルムチ市の降雪量は21ミリ(24時間降雪量が10.0ミリ以上の場合は暴雪と見なされる)と、昨年11月5点xun_ネ来最高の降水量(降雪量)になるという。ウルムチ市の例年4月上旬の平均降水量は僅か11.4ミリである。中国気象局は、6点xun_ネ降気温が上昇すると見ており、山崩れ及び局部の雪解けによる洪水が引き起こされる可能性があるとして、注意を呼びかけた。

一方、ウルムチ地窩堡国際空港の航空機20便の離陸が、大雪のため一時見合わせとなった。また陸路では、烏拉泊からトルファンに向かう連霍高速道路も大雪で一時通行止めとなった。その他の幹線道路も路面凍結のために約100台の大型車が立ち往生するなど、突然の大雪による交通マヒが各地で発生した。

報道によると、大雪に加えて、風力9~10級の強い砂嵐も現れ、農業及び観光業が大きく影響を受けた。トルファン地区での最大風力は台風に等しい風速40mに達したという。さらに、気温もマイナス8度~14度まで下がったという。

24時間で、強風、低温、砂嵐、降雨、降雪などの複合的な荒天に見舞われた新疆では、5日になっても気象局は砂嵐の注意報を発令するとともに、今後3日間の各地の天気は、依然として気温が低く、強風、雨と雪、砂嵐が続くと伝えている。

(翻訳編集・余靜)