南大西洋で石油流失、絶滅危惧種ペンギンが被害

2011/04/04
更新: 2011/04/04

【大紀元日本4月4日】英国王立鳥類保護協会(RSPB)によると3月16日、マルタ籍の貨物船が南大西洋にあるナイチンゲール島に衝突し、およそ1500トンの石油が流出した。石油は13キロにわたり油膜を形成し、周辺地域に生息する、絶滅危惧種のキタイワトビペンギンに深刻な被害をもたらした。現在、行政府職員やボランティアによる救援活動が行われている。

トリスタン・ダ・クーニャ島行政地区評議会で自然保護を担当するトレバー・グラス氏によると、少なくともペンギンは300羽が死亡し、数千羽が油まみれになっているという。今回の事故により附近の海洋の生態環境に影響を及ぼす可能性が懸念されている。

ナイチンゲール島は南ア・ケープタウンから3400キロ離れた英国領セントヘレナ・アセンションおよびトリスタンに属し、20万羽のキタイワトビペンギンが生息する無人島。同種のペンギンの全世界生息数の約半数が、ここで生活している。

(翻訳編集・坂本)