毛沢東彫像、倒され砕ける=海南省

2011/03/10
更新: 2011/03/10

【大紀元日本3月10日】海南省で、約10メートルの毛沢東彫像が何者かによって倒されて砕けた。ネット掲示板に写真がアップされ、「政治事件だ」「バグダッドのフセイン像みたい」などと、ネットユーザーの間で波紋が広がっている。

9日付の香港紙・アップルデイリー(ウェブ版)によると、倒された毛沢東の彫像は海南省文昌市龍楼鎮の海辺に建てられていたもの。2008年10月1日にお披露目してから2年半足らずで、先月19日に無残な結末を迎えたようだ。彫像は全高9.9メートルで、ランドマーク的な存在だったという。

ネットユーザーは、毛彫像は現地の不動産開発業者に壊されたと明かしているが、真相は不明。一部の国内左翼サイトは「大変な政治事件だ」と騒ぎ立てているが、ほとんどのネットユーザーは「事件」に冷ややかな目を向けている。「スターリンやフセイン、チャウシェスク……、みんな倒されている。次は毛沢東と金日成の番なのか」「こんなの処理に困る。砕くしかないじゃないか」「高級石材だから、もったいないな。道路に敷けばいいか」と揶揄する書き込みが飛び交う。

2008年10月に行われた披露セレモニー(当時の新聞から)

倒されて砕けた毛沢東の彫像(ネット写真)

(翻訳編集・張凛音)