【大紀元日本2月17日】中国の国営大手建設会社「中国交通建設公司」は15日、スーダンの首都ハルツーム市の新空港建設に関する契約を、スーダン政府と正式に交わしたと発表した。建設費は総額9億ユーロ(約1021億円)に上ると見られている。BBCが伝えた。
今回のプロジェクトにより、欧米諸国の経済制裁に苦しむスーダン政府と中国の関係はさらに緊密になると同社は表明した。
スーダン政府が支援するアラブ系民兵組織は、地域の非アラブ系住民を大規模に虐殺しており、この「ダルフール紛争」のため、米国を中心とする欧米諸国は同国への経済制裁を行っている。
一方、中国当局はスーダンのバシール政権の長年の盟友である。同国のインフラ建設に加わり続けており、同国への最大の武器提供国でもある。さらに、独立が決まったスーダン南部の石油産業に巨額な資金をつぎ込んでいる。
中国交通建設公司は公式サイトで、「同プロジェクトが完成すれば、首都ハルツーム市の国際化が著しく改善し、自社のスーダンでの影響力もさらに強まる」などとしている。
同社は先月もスリランカで、8.1億ドルに上る港湾建設の計画を締結したところだった。
(翻訳編集・叶子)