ステルス技術を中国に売却 米エンジニア、懲役32年の判決

2011/01/27
更新: 2011/01/27

【大紀元日本1月27日】米ステルス戦略爆撃機B-2の研究開発に携わった米国人エンジニアが、24日、中国に軍事機密を売却した罪で、懲役32年の判決を言い渡された。

英BBC(中国語版)によると、66歳のインド系米国人ノシル・ゴワディア被告は、2003年から05年にかけて、巡航ミサイルが赤外線探知を回避する設計資料を中国に売り渡していた。その見返りとして中国側から少なくとも11万ドルを受け取り、ハワイにある数百万ドルの邸宅のローン返済に充てたとされている。

同被告はこのほか、陰謀罪、武器禁輸違反罪、脱税やマネーロンダリングなど、合わせて14の罪に問われている。

ゴワディア被告は赤外線探査の回避技術分野を専門とする。2005年に逮捕され、昨年8月、米連邦陪審が有罪判定した。これにより、軍事機密売却と中国のステルス巡航ミサイル開発援助の罪状が確定されることとなった。

ここ数年、米機密情報を中国側に流す事件が摘発され続けている。昨年2月には、中国系米国人の鐘東凡被告が、スペースシャトルなどの機密情報を中国に漏らした罪で、米国の裁判所から懲役15年を言い渡されている。

2007年には、同じく中国系米国人の麦大智被告に、米国の国防情報を中国当局に渡した疑いで、懲役24年の判決が下されている。

(翻訳編集・張凛音)