中国次世代ステルス戦闘機「殲20」 90年代米軍技術の盗用か

2011/01/25
更新: 2011/01/25

【大紀元日本1月25日】中国が「自主開発」をうたう次世代ステルス戦闘機殲20」に、90年代の米国軍事技術の盗用疑惑が浮上した。

AP通信は23日、「殲20」に使用された技術の一部は1999年3月、コソボ紛争の際、セルビア上空で撃墜された米軍のステルス戦闘機F117から盗用された可能性があると、当時のクロアチア軍の参謀総長の証言を報じた。

米軍が開発した世界初のステルス戦闘機F117は、当時の北大西洋条約機構(NATO)軍のミサイルによって撃墜された後、現地住民により残骸が回収された。AP通信に対して同参謀総長は、「中国政府関係者が住民からそれらを買いあさっていた」と証言した。また、「中国は機体の残骸を分解し、設計の原理を入手したのではないか」と述べた。

1999年当時の報道によると、残骸の大きさは様々だが、「乗用車ほど大きなものもあった」という。

米政府司法省によると、2008年3月以来、中国関連のスパイ事件はこれまでに26件摘発されており、44人の求刑が確定している。盗用された情報は米国の軍事技術や商業機密などで、「中国当局や諜報機関、学者、一般企業が関わっている」という。

(高遠)