【大紀元日本12月24日】23日零時40分、中国のマンガン大手・寧夏天元マンガン業有限公司で毒ガス漏れの事故が発生し、3人が死亡、21人がガス中毒、うち3人は危険な状態だという。中国国内メディアが報じた。
事故は寧夏回族自治区の中衛市中寧県にある寧夏天元マンガン業有限公司の化合工場で起きた。炭酸マンガンと硫酸の化学反応工程でガス漏れ事故が起き、現場にいた24人がすぐに中毒症状を起こしたという。寧夏衛生部門は、作業員の症状から、漏れた有毒ガスは硫化水素の疑いがあると説明している。
本紙記者が工場から1キロ圏内の大平村に電話取材したところ、村幹部は事故が起きた天元マンガンからも地元政府からも毒ガス漏れの知らせが来ていないと話し、「事故のことは知らない。ただ、工場からはいつも異臭が漂ってくる」と話した。
地元の小学校も毒ガス漏れの事故を知らないとして、事故当日も小学校は通常通り授業が行われたという。
地元住民は、天元マンガンの排気と廃水が住民生活を脅かし続けて来たと話した。「ここの空はいつも灰色に曇っていて、空気中は埃がいっぱいです。変な臭いも漂い、作物や果物も汚染されていると聞いているので、食べられません。ガンに冒されている人も多いです」と証言した。
寧夏天元マンガン業は世界でも最大規模の電解金属マンガンの企業。年間のマンガン生産量は7.2万トンである。
(翻訳編集・張凛音)
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