炭鉱利権めぐって衝突 銃撃戦も 死傷者57人超す=中国雲南省

2010/11/26
更新: 2010/11/26

【大紀元日本11月26日】中国雲南省紅河州瀘西県の炭鉱で18日、仕掛けた爆弾によると見られる爆発事件が発生、9人が死亡、48人が負傷した。隣接する二つの炭鉱の境界線をめぐって、炭鉱主の間で発生した抗争が事件の背景にあるという。現地政府の23日の情報では、爆発直後に双方の間で銃撃戦も繰り広げられた。

現地は石炭の埋蔵量が豊富であり、年間の石炭採掘量は80万トンに達する。今回の抗争事件の双方の当事者である鄭春雲と王建福は、それぞれ自分の小型炭鉱を経営している。

取材に応じた現地住民によると、鄭と王の2人はともに地元では名が知られた存在であり、「用心棒を十数人も雇っており、常々派手に振りまわっていた」という。

今年10月頃から、2人の間では炭鉱の境界線を巡って争いが起きていた。11月18日午前、鄭は80人余りの手下を率い、30数台の車で王が経営する炭鉱に乗り込んで、暴力による闘争を行おうとした。

しかし、鄭の一団が王が経営する炭鉱の倉庫に現れた時、仕掛けられていた爆弾が爆発。王の罠にかかった鄭の側は、9人が死亡、48人が負傷して病院に搬送された。

事件後、鄭と王を含む21人が警察に身柄拘束されたが、その後の現地警察の調べによると、当時、双方が銃撃戦を繰り広げていたことも明らかになった。

現地では、炭鉱の採掘をめぐる紛争が絶えないが、今回のように爆弾や銃器を使った大規模な抗争事件は初めてだという。

(翻訳編集・叶子)