【大紀元日本11月3日】10月29日、米国ニューヨークの華人コミュニティで、米国会議員など要人らを含む500人の盛大なパーティが開かれた。現地で最大の中国語紙「大紀元時報」の設立10周年記念パーティには、要人らの参加のほか、60数人の連邦議員、州と市の議員から褒賞と祝辞が届いた。同様の祝賀パーティは先週、米国各地の支社でも行われた。
2000年8月、中国大陸、台湾、香港、シンガポール出身の一部の有志たちが、世界が中国の実情に関する報道に弱いことを痛感し、ニューヨークで新聞紙を立ち上げた。世界各地の中国語メディアに浸透しつつあった共産党中国政権から完全に独立し、中国の人権問題や経済実情などに関する真相を報道していくことを使命にしている。歴史の転換点に立たされている躍動する世界を新たな視点で呈示し、時代にポジティブなエネルギーを注ぎたいというこれらの有志の願いから、「大紀元時報(Epochtimes)」が生まれた。
10年後の現在、大紀元時報は世界に40の支社を有し、60の国と地域に報道記者を有する多言語のグループメディアに発展し、中国語紙としては発行範囲世界一のメディアに発展した。ニューヨークで開かれた祝賀パーティにおける唐忠・総裁の紹介によると、大紀元時報は現在、世界33か国で11言語版の新聞紙を発行しており、毎週の発行部数は150万部に達している。特に中国語版は「華人のいる地区には必ず中国語大紀元がある」という目標を成し遂げた。オーストラリアとヨーロッパの一部の国では、現地で最大の中国語紙となっている。
大紀元時報は、紙媒体のほか、20あまりの言語のニュースサイトも運営しており、そのうち、中国語サイトの毎日のページビューは100万を超えているという。他言語バージョンも、中国の実情に関する報道ではほかの地元メディアと競争する存在となっており、世界に中国の真相に触れる扉を開いた。
世界がまだ経済危機から脱出しておらず、あわせてデジタルメディアが人々の生活に浸透している状況で、世界各地の紙面メディアは倒産とリストラに苦しんでいる。そんな中、大紀元新聞紙が目覚しい発展を成し遂げた理由として、大紀元時報の理念に賛同した奉仕精神のスタッフらの存在が一番大きいと、唐総裁は紹介する。昨年から、企業文化と優れたチーム作りのトレーニングを集中的に行っており、次のステップは、発展のスピードを上げ、経営規模と効率を大幅に上げることを目標にしているという。
ニューヨークの祝賀パーティに先立ち、ワシントン支社は10月26日、メリーランド州ローレル市のヒルトンホテルで、姉妹メディアの新唐人テレビ放送局と共同パーティを開いた。同州の議員や、多くの市長がパーティに出席し、両社に16の褒賞を授与した。
州政府などから贈られた16の褒賞(大紀元)
その独立かつ自由な報道理念のほか、現地華人社会への貢献をも評価するものだった。在外公館の代表や、地域社会のリーダー、スポンサーなど300人余りもパーティに参加した。
メリーランド州ゲイザースバーグ市のカーズ市長は両社への褒賞を公表し、2010年10月26日を同市の大紀元デーと新唐人デーと宣言した。ローレル市のマークキョア市長は、両社が米国の自由の価値観を現地住民の2割弱を占める華人社会に浸透させたと評価し、感謝の意を表した。
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