【大紀元日本10月23日】雲南省文山チワン族ミャオ族自治州で先週、土地収用に不満を持つイ族村民1000人以上が警察と衝突した。アメリカの中国語放送RFAが報道している。
衝突が起きたのは雲南省文山チワン族ミャオ族自治州の硯山県干河イ(彝)族郷。1か月以上前に、政府は採鉱するため現地の耕地を強制収用した。補償金は1畝(6.667アール)につき、1万5千元(およそ18万円)。
土地を失った後の生活に不安を抱く村民が、補償金額に不満を示し、収用を拒否する抗議活動を行なった。10月15日夜、政府は村に警察を派遣し、村民の抗議を鎮圧した。村の老人たちが警察から暴力を受けたために衝突事件に発展し、村民は100人以上、警察側は十数名が負傷したと伝えられている。
さらに17日午後、紅舎克村と小舎克村の村民1000人以上が硯山県庁前に陳情に赴き、武装警察1000人以上と対峙した。
事件について、現地の県政府に問い合わせたところ、回答した政府職員が、衝突の原因はアルミニウム採鉱のための土地収用に対する補償金が足りないことであると認めた。また、これほど多くの武装警察が出動した理由として、少数民族の問題が絡んでいるとことも、おおむね肯定した。
また、国外の中国語ニュースサイトである博訊ネットによると、18日夜、当局が現地周辺の8県から警察を出動し、衝突を起こした2村を封鎖した。村民は村から出ることを禁じられ、警察は土地収用に同意させるため村民逮捕を始めたという。
今回の陳情は2村の半数以上の村民が参加したため、情報は厳しく封鎖されている。村民委員会の職員は記者に対し、敏感な問題であると言い残して電話を切ったという。
(翻訳編集・坂本)
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