【大紀元日本10月1日】北京に住む梁さんは、1本80元(約千円)で高麗人参の「天然物」を20数本購入した。健康のために人参酒を作ろうとして人参をお酒に漬けた途端、人参のヒゲが1本また1本ととれていくではないか。びっくりするのも束の間、今度は尾(太い根部)の先端もとれてしまった。
9月27日付の国内紙・新京報で報じられたこの記事によると、梁さんが「天然人参」を購入したのは北京市内で開催された黒竜江省の土産品展だったが、このようにヒゲのとれる人参は北京の市場でよく見られるという。天然人参は栽培物と見た目には大差ない上、栽培物の10倍近い高値で取引されているため、細工を加え栽培物を天然物に見せかける業者が後を絶たないという。
その細工も至って単純。尾とヒゲの長い人参は薬効の強い多年根とされるため、尾の先端部と長いヒゲは糊でくっつけてしまう。もともと表面が滑らかでない人参だからこそごまかしやすく、「虫眼鏡じゃないとわからない」と業者は言う。
「人工天然人参」の流通は北京の市場に止まらない。昨年には、中国最大の高麗人参産地・長白山の卸売り市場でも糊で細工したニセモノが多く見つかった。
(翻訳編集・張YH)
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