【大紀元日本8月24日】30万人の乳幼児に健康被害をもたらした2008年のメラミン入り粉ミルク事件で、中国当局は回収された粉ミルクの廃棄処分を徹底するとしたものの、汚染された粉ミルクはまだ市場で流通している。新華社20日の報道によると、今月20日までに、全国各地から問題の粉ミルク230トンを押収し、関係者50数人を逮捕したもよう。
性早熟を促す疑いのある「聖元」粉ミルクの問題がまだ解決されていない中、今年に入って二度目の毒入り粉ミルクの再流通が発覚したことで、中国産粉ミルクに対する関心は再び高まりそうだ。
2008年河北省三鹿集団が製造した粉ミルクに有毒成分メラミンが添加され、飲用した乳幼児が腎臓結石にかかるなどの被害が頻発し、被害者は30万人に達していると見られている。しかし、毒入り粉ミルクは事件後もたびたび市場で流通している。これまでに、青海省、河北省、山西省、天津市、黒竜江省、吉林省などからも見つかっており、問題は予想以上に広い地域に広まっているようだ。
いずれも、2008年に廃棄処分を命じられた毒入り粉ミルクを廃棄せず、ほかの粉ミルクに混ぜ合わせたり、乳製品の製造に利用されたりして、再び流通させたという。
(翻訳編集・高遠)
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