中国企業、特許侵害でパナソニック電工を提訴 

2010/08/23
更新: 2010/08/23

【大紀元日本8月23日】電車ドアの大手製造メーカーである中国の方大集団は20日、特許侵害でパナソニック電工(中国)を提訴した。損害賠償1千万元(約1.3億円)を求めている。

中国「南方都市報」の報道によると、方大集団は同日、記者会見を開き、パナソニック電工は同社が保有する電車ドアの特許2件を侵害したと主張。広州市中級人民法院(日本の地方裁判所にあたる)は、すでに本訴訟案を受理して、証拠調査を始め、近いうちに法廷審理が開かれる予定だという。

本訴訟案の導火線は、広州地下鉄2号線の車両ドアの製造プロジェクトである。1号線は方大集団が落札したが、2号線はパナソニック電工が落札。方大集団と同水準の技術を提供するが落札金額は同社よりずっと低いと伝えられている。

方大集団の公報担当者は、パナソニック電工が2006年から方大集団の主要技術者やプロジェクトの管理者20人を相次ぎスカウトしたと指摘。そのうちの6人は後に立ち上げられたパナソニック電工の鉄道交通事業部の主要メンバーとなり、方大集団の電車ドアに関する重要技術と管理経験をパナソニック電工に提供したため、パナソニック電工は方大集団との競争で優位に立ったという。

方大集団はパナソニック電工に和解協議を持ちかけたが難航したため、今回の訴訟に出たという。

(翻訳編集・叶子)
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