【大紀元日本6月12日】北京市で7日早朝、5人の直訴者が70メートルの高さの鉄塔に上り、司法の不公正を訴える事件が発生した。5人は自分が遭った理不尽の問題の解決を求めて、最高裁判所と検察院のトップとの対話を要求した。約71時間立てこもった後、10日朝、警察当局の説得で鉄塔から降り、抗議を終了した。
5人はそれぞれ、黒龍江省、貴州省、福建省、重慶市、温州在住の直訴者で、最高指導部への陳情を試みて北京に集まり知り合った。しかし、政府が問題を取り合ってくれないため、一行は今回の立てこもり抗議を計画したという。
7日早朝2時頃、彼らは横断幕や食べ物などを用意して、北京市の高速道路・南二環玉橋から東200メートル先の鉄塔に上った。塔の高さは約70メートル。自分たちの訴えを書いた巨大な横断幕が塔に吊るされた。同塔は交通の要所に位置するため、500メートル先からでも横断幕が鮮明に見える。
そのうちの一人、黒龍江省在住の車希路さんは事件の直後に本紙の取材に対し、立てこもりの目的について、司法の不公正に抗議するとともに、社会の関心を集め、最高裁判所と検察院のトップとの対話を要求するためと説明した。
立てこもりが発生してから約38時間後の9日午後4時頃、警察当局が説得・交渉に出た。10日早朝1時頃、5人は立てこもりを止め、鉄塔から降り、約71時間の抗議活動が終了した。
その後、一行は病院に搬送されて治療を受けているもよう。全員の携帯電話が現在電源オフの状態で、連絡が取れない。
一方、北京市警察当局は、彼らの過激な行為は、問題を解決するどころか、社会の治安を著しく妨害したと強調、今後、その責任を追及していくという。
(記者・喬_qi_、翻訳編集・叶子)
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