【大紀元日本6月8日】明治など日本のメーカーの粉ミルクは中国で人気商品。しかし最近、宮崎県で発生した家畜伝染病口蹄疫の影響で、中国で日本メーカーの粉ミルクの輸入が禁止となったため、現在広州市など一部の都市では明治粉ミルクが在庫切れとなり、消費者は困っているもよう。
一方、明治や森永の粉ミルクの空き缶を高値で買い占める人が続出している。品薄となった海外メーカーの粉ミルクの空き缶に別のミルクを入れ、再び販売する悪質業者が現れている。日本ブランドの毒ミルクが中国国内市場で出回る恐れがあるのではと、中国の若いお母さんたちの間で話題となっている。
2008年、有害物質メラミンが混入したミルクを飲んだ乳児が腎結石になった事件以後、中国では海外メーカーの粉ミルクが人気となった。南部の広州市では明治の粉ミルクは特に高い人気。あるネットショップを経営する販売業者の話によると、1ヶ月で明治乳業の商品だけで1000缶近く販売されるほどの人気ぶりだという。
しかし、宮崎県で発生した口蹄疫の影響で、中国当局は4月30日、日本産粉ミルクを当面禁止すると発表した。ただし、4月30点xun_ネ前に輸入したミルクに関しては販売を許可している。多くの地域では、すでに在庫切れの状況。
一方、粉ミルクの空き缶は使い捨てで、メーカーによるリサイクルがないが、最近ミルク缶を10元(日本円130円相当)で回収する業者が現れ、しかも海外メーカーのミルク缶と指定している。特に人気の日本明治乳業の空き缶は15元(日本円195円)で回収されている。「これに別のミルクを入れて再び販売するのではないか」とインターネットで憶測が広まっている。
深セン市市場監督部門も、明治乳業の空き缶を狙う悪質業者に関する情報を既に把握しており、ニセの粉ミルクを買ってしまう恐れがあるとして、消費者に注意を呼びかけている。
国内の各掲示板で、消費者は毒ミルクの再来を防ぐために、使用済みの空き缶を潰したりするなど業者に売らないよう呼びかけている。
また、輸入禁止となった日本メーカーの粉ミルクの密輸も盛んになっており、深セン税関は先日、明治乳業の粉ミルク195缶を押収し、5人を逮捕したという。
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