バヌアツで火山噴火 火山灰、太平洋のフライトに影響

2010/05/31
更新: 2010/05/31

【大紀元日本5月31日】バヌアツ共和国での火山の噴火が激化し、住民は緊急事態にさらされている。太平洋上空のフライトが欠航しており、アイスランドでの火山噴火と同様の状況であると、30日に科学者や関係者が伝えている。

噴火しているのはバヌアツ共和国タンナ(Tanna)島のヤスール(Yasur)火山。ニュージーランドの予報官によると、噴煙の高さは1800メートルに上り、約200平方キロに及んでいる。28日のM7・2の大地震以来、火山活動が激化している。

ニューカレド二アの国内便が欠航しており、当局は、タンナ島に近づかないように観光客に呼びかけている。ニューカレドニアのAirCal航空は、国内便2便をキャンセルし、もう1便のフライトを遅延させている。

状況を調査するため現地入りしている災害管理局のピーター・コリサ(Peter Korisa)氏によると、火山から溶岩や熱い岩石が吹き出し、火山灰が近所の村落に降り注いでいる。

一方、サイパン島から北175キロの地点のサリガン(Sarigan)島で海底火山が噴火し、アメリカ合衆国の属領・保護領である北マリアナ諸島全域(CNMI: Commonwealth of the Northern Marianas Islands) を、ベニグノ・フィティアル(Benigno Fitial)知事は、災害地域と宣言している。

(編集・鶴田)