【大紀元日本9月2日】中国建国記念日60周年を10月に控え、北京政府は「愛国心」をあらためて強調したいようだ。自由アジア放送によると、北京市内の多くの映画館では、8月から「愛国主義映画」が繰り返し上映されている。この映画祭のために、割引券100万枚が配られる予定だ。
なかでも、一番の目玉映画は1949年に行われた第1回の「人民政治協商会議(政協)」を描いた作品で、毛沢東や周恩来、宋慶齢らが登場する「建国大業」。香港スターの劉徳華(アンディ・ラウ)をはじめ、多くの豪華キャストが出演する。このほか、建国記念日の10月1日には、建国式典前の天安門の飾り付けなどの過程を描いた「天安門」が封切りとなる。
8月から11月までの間、過去60年間に作られた映画を含め、新作など最大50本の映画が上映される。北京市内だけで10万回の上映を予定しており、まさに「愛国ラッシュ」だ。官民衝突による暴動、深刻化する失業問題など、社会不安が絶えない中国。愛国心を掲げ、求心力を強めようとする胡錦濤政権の意向が見え隠れする。
(記者・小沢)