【大紀元日本7月28日】中共財政部は9日、「省が直接、県を管理する意見」を発表し、2012年末までに中国の広範囲にわたる地区で、財政管理の見直しを推進する。従来は、省の下に市があり、その下の県の財政は省が管理することはできなかった。しかし、市が県の財政を搾取するという問題が頻発していたため、中央政府は「省直管県」の推進を急いでいる。
また、省が直接、県の財政を管理する裏には、県のトップ人事権を握ろうとする意図があると専門家は指摘している。
中国共産党組織部の今年4月の内部文書によると、2,000以上の県で抗議事件や県幹部の腐敗、不安定な任期など、政府の基層レベルで重大な社会問題が表面化していた。県の幹部による汚職事件に対し、中国全土で民衆による大規模な抗議事件が多発しており、中央政府は県レベルの管理強化に力を注ぐとみられる。
(記者・文華、翻訳編集・余靜)