【大紀元日本12月15日】中国大陸の物価高騰に対処するため、北京の関係部門は備蓄食糧を放出し、食糧価格の上昇の抑制をはかることを決定した。
「中国証券報」の報道によると、関係部門の許可を経て、安徽食糧卸売市場は競売を実施し、備蓄とうもろこしを放出した。とうもろこしの量は約50万トンで、上海、福建、広東、広西や四川などの備蓄地点からのものであった。
業界関係者の指摘によると、最近における食糧備蓄の放出の背景は、主として需要を満たし、供給を保証することによって市場価格を安定させることであり、今回の放出は、食糧価格の安定に、一定の効果をもたらす可能性があるという。
報道によると、中国国家糧油情報センターの情報として、上述の備蓄とうもろこし50万トンの実質取引量は23・18万トンで、成約率は47・62%、取引価格は1トンあたり1787元であった。
とうもろこしのほか、11月から現在にかけて、中国の関係部門は、最低購買価格で、大まかに計算して800万トンの小麦を放出している。
報道によると、業界関係者の分析として、今年においては、小麦、小麦粉などの輸出量が増加する一方で、市場における需要が大きくなった。また、物価上昇の影響、及び石油価格の上昇による輸送コストの上昇から、企業が後の値上げをにらんで購入量を増加させている。このほか、農民の売り惜しみもまた、購入資源の欠乏をもたらしており、こうした一連の要因により、小麦、とうもろこし価格が急騰しているという。これに対し、市場の供給を保証し、価格を安定させるため、関係部門は、備蓄食糧の放出にさらに注力することになるだろう。
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