【大紀元日本12月6日】5年前にカヌーで海に出かけてから消息が途切れ行方不明になり、死亡宣告された英国のジョン・ダーウィン容疑者(57)は、12月1日に、健康な状態でロンドン西区の警察署に現れた。行方不明になった5年間の記憶はまったくないと主張した。12月5日、事件は急展開し、警察はこの男性を逮捕した。しかし、理由については明らかにされていない。
2児の父であるダーウィンさんは最初、警察に対して、はっきりと自分の名前、生年月日、住所を話したが、2002年3月に行方不明になってから、現在までの5年間はどこにいて、何をしたかは記憶にないとした。英メディアは事件に強い関心を寄せ始めた。
容疑者が行方不明になった当時、警察側はヘリコプター、小型船、王立救急ボート協会、王立海軍も緊急出動したが、16時間の捜査の末に捜索を打ち切った。後、容疑者の黄色ジェケット、容疑者が使用していた櫂が見つかった。さらに6週間後、カヌーも発見された。
一方、「デイリー・ミラー」夕刊のトップページで、容疑者と妻・アニーさん(55)が昨年7月にパナマでのスナップ写真を掲載し、「パナマにいるこの人は誰」のタイトルを付けていた。
この写真は、ある不動産会社のホームページで発見され、「ジョンとアニー」というタイトルで掲載されていた。会社社長は、2人はダーウィンという苗字を使っていないとし、2人が英国人である証拠もないと語った。
容疑者のカヌーはイングランド東北部ウェスト・タンカル沖に打ち上げられてから、妻のアニーは夫が遭難して死亡したと思い込んだ。アニーは6週間前に中央アメリカへ引っ越した。
アニーは「デイリー・ミラー」および「デイリー・メール」に対して、夫が行方不明になった後に、夫の名義で掛けた保険金を受取ったことを明らかにした。しかし、今では、全額返却する可能性があると語った。