メルケル独首相、中国の圧力に屈さず「誰と会見するかは自分で決める」

2007/12/05
更新: 2007/12/05

【大紀元日本12月5日】ダライラマと会見したことが中国当局の不満を引き起こしたことに対して、独メルケル首相は12月2日、放送局の取材で、「誰と面会するかは自分で決める」と改めて中国当局の干渉は受けない強固な姿勢を示した。

メルケル首相は「ドイツ政府は中国の統一を支持することは疑う余地もない。しかし、ダライラマは文化の独立を訴えている……これは決して中国とは関連しないのだ」と語り、ドイツは中国と良好な関係を保ちたいが、友好国家間において、異なる見解の存在は許されるはずだと強調した。

実際、中国の温家宝・首相は11月28日に、ベルリン側とダライラマとの会見は誤りだと認めれば、独・中は友好関係の継続はできると示した。これに対して、首相は、「私は会見すべき人と会見した」と語った。

メルケル首相は9月23日に総理府でダライラマと会見したことは、あくまでも個人的なものと強調した。一方、ダライラマにとってはドイツ首相官邸での会見は初めて。

ダライラマとの会見で独・中関係は冷え込む状態になった。ドイツの企業関係者はビジネスの利益に影響を及ぼすと懸念して、メルケル首相に対する不満が募った。

週刊誌「シュピーゲル」は11月30日に、中国の1週間にわたる独・中文化交流活動参加を取消したことを発表した。

同誌は、中国側が今回の交流活動で同誌の表紙展示を取消したことを非難し、中国の審査を受けた上で活動に参加することは断じて受け入れられないと示した。

(翻訳/編集・余靜)