【大紀元日本11月25日】米国から中国に帰国した留学生の呉強さんは、『六四詩集』(六四天安門事件を記念するために出版されたもの)一冊を持っていたことにより、11月12日に帰省先の吉林省で警察の尋問を受けた後逮捕された。
現在、米国で留学中の呉強さんは、今月の中旬に両親を訪問するために帰国の途に就いた。香港を経由した際に、呉さんは一冊の『六四詩集』を買い持ち帰った。11月10日に吉林空港で荷物検査を受けた時、この本を没収された。
帰宅して、2日後に現地の警察に呼び出され、この本に関する経緯を聞かれた。その場で、警察は「社会安定危害罪」の罪を呉さんに認めさせようとしたが、強く拒否したため、10時間にも及ぶ尋問が続けられた。最終的に「反政府書籍の携帯と伝播」という治安条例違反として逮捕された。
逮捕される前に、呉強さんは「海外では、近年中国大陸の異見者が迫害、弾圧されていると聞いていたが、個別の案例か、特定の対象に関することだと思い、普通の庶民には無関係のことだと思っていた。しかし、今は自分の身の上にこのような悲しいことが起きた。このような状況では、民衆を呼び覚まし中国内部改革だけに期待してはならない。民主的な思想と理念は、国内外の多数の民衆と共に推進されるべきだ」と友人にEメールを送った。
(翻訳/編集・文子)
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