【大紀元日本10月19日】中国共産党第17回党大会4日目の10月18日夜、中央委員会の候補者名簿が正式に決定され、19日の本会議で、代表者全員による予選が行われる予定。香港メディアによれば、前期の第16回中央政治局常務委員である曾慶紅(68)、呉官正(69)、羅幹(72)の3人は、候補者名簿にはない。
中央政治局は、中国共産党を指導し、政策を討議・決定する機関。中共の党規では、中央政治局委員、常務委員、総書記などの重要ポストは必ず中央委員会から選ばれる。中央委員会の候補者名簿にリストアップされないと、中央政治局に入るのは不可能。そのため、香港メディアは、江沢民派メンバーである曾慶紅、羅幹などが政権の中枢機構・中央政治局から退ける可能性を示唆した。
また、近年中国当局は最高指導部のメンバーの年齢制限を強化し、一般では、上記のような重要ポストに就任できる年齢は68歳までとされている。
副総理の呉儀(69)と曾培炎(69)、国防部長の曹剛川(72)なども、候補者名簿にはない。
今年68歳の曾慶紅は本党大会で引退するかどうかの問題は、胡錦濤政権の第2期目の人事の最大のポイントとして注目されている。
また、情報によると、地方幹部の汚職に絡んでいるため党内で非難を受けている江沢民派のもう1人の重要人物とされる賈慶林(中共全国政治協会主席)は、上記の候補者名簿にアップされているが、党内から様々な異見があるため、中央政治局の人事配属に難問をもたらすとの見方が強い。
本党大会が閉幕後、第17期第1回中央委員会全体会議(一中全会)が10月22日に召集され、当日に、中央政治局の委員、常務委員が選出される。