米下院議員:中ミ両国の人権問題を提起、北京五輪ボイコット決議案提出

2007/10/05
更新: 2007/10/05

【大紀元日本10月5日】米カリフォルニア州共和党の下院議員ダナ・ローバッカー(Dana Rohrabacher)氏は、ミャンマー軍事政権に民主化指導者アウンサンスーチー氏の無条件釈放などを要求する200号決議案、2008年北京五輪ボイコットを要求する610号決議案を、他の議員と連名で議会に提出した。それを受け、同議員は10月1日議会で演説を行い、決議案への支持を呼びかけた。

同議員は演説で、中国当局は国連のミャンマー軍事政権への非難決議案などに反対し続けたことを挙げ、ミャンマー軍事政権の今回の武力弾圧で、中国当局が陰で本件を操縦している可能性があり、ミャンマーの民主化推進に消極的な役割を果たしているとの見解を述べた。

また、ミャンマー軍事政権に監禁されている民主化指導者アウン・サンスー・チー氏と同国民は、国際社会による同軍事政権への強硬姿勢を望んでいると、同議員は強調し、米国は民主化を求めるミャンマー国民への支持と、軍事政権に反対の意向を明確に示すべきと述べ、決議案への支持を訴えた。

同軍事政権の最大の武器供給であり、経済援助国でもある中国当局について、同議員は、北京五輪のボイコットを提唱し、他の議員と共同で関連決議案を議会に提出した。

同議員は、「中国は世界において、人権侵害が最も深刻な国である。中国共産党はミャンマー人への弾圧に関与するだけでなく、自国民、特に宗教信仰者にも深い罪を犯している」と述べ、「中国において、宗教信仰のある人、(仏教徒の)チベット族や、キリスト教、カトリック教のほか、法輪功団体も迫害を受けている。約数十万人の法輪功修煉者が逮捕・監禁され、多くの人は行方不明になっている」と話し、生きた法輪功修煉者への臓器強制摘出の問題を言及し、カナダの人権弁護士と元国会議員の関連独立調査報告書の証拠を引用し、「中国共産党の独裁政権にはオリンピックを主催する資格はまったくない」と北京五輪のボイコットを訴える610決議案への支持を求めた。

(記者・田清、翻訳・叶子)
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