【大紀元日本9月1日】中国当局は最近、軍に5つの内部通達を下し、12の禁止事項を定めた。一方、軍の内部からは、中国共産党による軍部支配強化として反発が増している。
香港誌「争鳴」によると、今年8月1日の軍設立記念日の前に、中国当局は5つの内部通達を下し、検査・整頓のために、各地の軍部に80の検査チームを派遣した。そのうち、中央の総政治部と軍紀律委員会の「軍隊の西洋化、共産党からの離脱、非政治化、国家化などに反対する闘争を強調・強化」との内部通達には、次の禁止項目が定められた。○特殊機構・部門を除いて、インターネットのオンライン禁止○電子情報の受信を禁止○国外の政治団体や、その関係者との往来を禁止○個人で国外への観光、親族訪問を禁止○社会団体への加盟禁止○宗教活動の参加禁止○敵対する国外の新聞雑誌や、書籍の購入・閲覧禁止。
ある中国現役軍人は、「『軍隊の非共産党化や、非政治化、軍隊国家化』の民主意識が軍人の思想を侵食し、軍を絶対支配する基本原則が崩れるのを共産党は恐れているため、中共政権はこれらの禁止事項を定めた。しかし、いま、軍事学院卒業のエリート軍幹部は皆、優れたインターネット技術を有し、世界の各種類の情報を入手できる。軍隊国家化は世界民主発展の逆らえない主流である。インターネットを介して、軍人は外部の世界を知った。これは中共が最も恐れていること」と語った。
8月から、大紀元や、全世界脱党センター、「未来中国論壇」などのサイトでは、中国の現役・退役軍人が相次ぎ、中国共産党組織からの離脱を宣言した。
北京市衛戍区に駐屯する軍人は脱党声明文で、「我々の銃は常に用意されている。我々の目は常に標的を狙っている。我々は祖国の明日のために戦う。我々はこの悪党を根絶するために、熱血を流しても惜しまない。我々はすでに準備を整った。いつでも、号令に従い立ち上がる」と心情を表した。
河南省独立師の退役軍人、28集団軍1985年の退役軍人らは集団で、以下のように宣誓した。
「我々は中共の邪悪な本質を見破った。そのすべての関連組織から離脱することをここで宣言する。中共に支配されたくない。我々は、中華民族の根本的な利益を最重要視し、未来における中国軍隊の国家化を支援する。適切な時期にて未来の中国軍に参加することを約束する。将来、中共の解体を目標とする軍事勢力が出現したら、我々は仲間入りするのを約束する。例え、状況によって中共の解体に参加できなくても、絶対に対立行動を取らないことを誓う。中共の反対勢力を弾圧する道具にはならないことを宣誓する」
「未来中国論壇」の関係者は、「今、中国当局が一番恐れているのは、上記のような『軍人の声』が日増しに強くなり、しかも、その詳細状況を把握できないこと」と指摘した。
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