闇勢力、中国全人代に深く浸透

2007/08/08
更新: 2007/08/08

【大紀元日本8月8日】米国ニューヨーク市立大学の政治学部教授・夏明氏はこのほど、中国共産党幹部の汚職が深刻、闇勢力の親分が人民代表大会の代表に選出されたり、政府機構の要職に就くケースが多発と警告した。

夏明・教授は中国の名門大学・復旦大学の「中国政府と政治研究中心」が主催するシンポジウムで、「人民代表大会(略称・全人代)はすでに、闇勢力の侵入対象になっている。一部の地区では、闇勢力の関係者が人民代表になったりしている」と警鐘を鳴らした。

夏明・教授は、中国での政府幹部と闇勢力の結託は極めて深刻で、中国の闇社会の発展は急激で、社会の安定を著しく脅かすと指摘。

夏明・教授は、闇勢力はすでに全人代で「代言者」を確立することに成功、闇勢力の親分が人民代表になるのが珍しくないと明らかにした。

同教授は33件の実例を挙げたが、ここでは極一部を引用する。

湖北省黄陂市某製薬会社の社長・周小明は、全人代の人民代表に務めていた。しかし、彼のもう一つの身分は、麻薬密売グループのボス。逮捕から逃れるために、計4回にわたり整形、麻薬密売を続けて12年後にようやく逮捕された。2002年、警察は彼が関与している104トンの麻薬を押収した。

黒龍江省牡丹江市のホテル支配人謝梟は、賭博場を経営、刀を振り回して人をけがさせたり、拳銃を保有したりし、現地では好き勝手に振る舞いしている。その彼は、同市の人民代表である。

中国時報は、人民代表の身分を悪用して、闇勢力と結託、幹部を賄賂、風俗・賭博場などの裏事業を展開する実例は数え切れないと報じた。