【大紀元日本8月8日】8月6日午後3時5分ごろ、北京市海澱区成府路地区に、強い風に伴い突然の降雪は5分間続いた。のち、大雨に変わった。酷暑の北京の突然の降雪で、気象関係者も首をかしげている。
*メディア:1週間で2度の降雪
今回の降雪はここ1週間の内に2度目であるという。最初は7月30日午後6時10分ごろ、北京市東三環付近に雪が降った。当時、多くの住民が目撃し驚いたという。国内の多くのメディアも相次いで「六月雪」だと報道した。
7月30日および8月6日は、旧暦では6月17日および24日になる。国内の気象専門家らは「六月雪」の異常気象に対して、「北京の酷暑の期間に雪が降ることは、まったく不可能だ。常識外れだ」と、不可解極まりないことだと頭をかしげた。歴史的に見ても、北京での降雪は、最も早い時期で10月であるという。
2007年8月6日、北京市海澱区成府路地区、強風に伴い雪が降った(ネット写真)
*真夏に降雪奇観
大陸のメディアによると、北京長虹橋付近のオフィスビルで勤務する李さんは当時、南西側から黒い雲が発生し、雨だと思い窓際に近づいたら、「雪景色」が見えたとことに驚いたという。
情報筋によると、雪の大きさは1センチ弱の直径で、地上に降りるとすぐに融けたという。降雪後まもなく大雨に変わったため、大気中の雪と雨が混じり、空に厚い雲と霧がかかったという。
*六月降雪、冤罪の現れ
中国民間では「六月雪、斬竇娥」の言い伝えがある。これは元朝の芝居「竇娥冤(竇娥のえん罪)」からきたもので、夫に先立たれた未亡人の竇娥は姑と暮らしていた。ある日、ごろつきの男が竇娥に目をつけ、姑を脅して竇娥との結婚を認めさせたが、竇娥は断固として拒絶した。男は姑を毒殺して竇娥を我が者にしようとしたが、計画通り事が運ばず誤って自身の父親を毒殺してしまい、男は、竇娥にその罪を着せた。役人に自白を強いられた竇娥は、義理の母親に連座させないために、冤罪を着せられたまま、首切りの刑に処された。竇娥が処刑される前に、無実を表明するために、死後は血が白い絹の布に飛び跳ね、真夏に降雪、3年間の干ばつが現れると天に向かって誓った。それらはすべて実際に起こった。3年後、竇娥の霊魂が廉訪使(行政監察官)になった父親に訴え、事案は再び審理され、竇娥の冤罪が晴れたという。のち、人々は「六月雪」を重大な冤罪を指すようになった。
北京の2度の「六月雪」について、大陸のネット利用者の間でも議論されている。あるネット利用者は「本当に沢山の冤罪があるかも知れない。神様も見るに耐えなくなって怒りを覚えたのだろう。毎点xun_ォ事を働いている者には、早かれ遅かれ、悪い報いがあることに注意を与えよう」と記した。
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