【大紀元日本7月28日】原料価格上昇の影響を受け、中国でインスタント麺の価格が全面的に引き上げられた。上げ率は最高40%も上昇した。
北京の京華時報によると、世界インスタント麺協会中国分会事務局・孟素荷局長の話では、これは康師傅、統一などメーカーが6月から始めた価格調整で、業界が行ったさらなる自衛策であるという。康師傅、統一、今麦郎、日清、農心など10以上のメーカーが今回の価格統一に参与し、市場に占める割合は95%を超えた。低価格インスタント麺の価格調整案については、各企業主により地区に応じ手分けして推進、各企業は自社で情況によりそれぞれの値上げ策をとるそうだ。中・低価格インスタント麺は主に1元以下の商品を指し、0・5元~0・6元は0・7元~0・8元に値上がり、1元の商品は1・2元になる。最も値上げ率が高い商品は40%、平均的な値上げ率は20%であり、これらの低・中価格商品がインスタント麺市場を占める割合は60%を超える。
今麦郎の代表取締役・範現国によれば、今麦郎の今年の原料コストは昨年の同時期に比べ19・5%上がっており、現在売値は元値を割っている。会社はすでに準備し、26日から全ての商品の値上げを行う。その中で60%の商品は品質の良いものと変え、残りの40%は単純値上げするとの話だった。
インスタント麺で食事する労働者=2004 年1月12 日、広州で
(LIU JIN/AFP/Getty Images)
業界人の話では、昨年以来インスタント麺の原料価格は上昇し続け、今年上半期になってもその勢いは衰えず棕櫚油(しゅろ)、小麦粉、トウガラシ、ジャガイモの澱粉などの主要な原材料は値上り続けているため、インスタント麺の原料コスト13%以上、ある企業では20%増加しているとの事。
昨年生産されたインスタント麺の総量は460億個、世界の総量の51%を占め、世界一であり、売上額は300億近くだった。
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