【大紀元日本7月2日】中国北部の干ばつの影響で、黒龍江省は今年に入ってから深刻な状況が続いている。すでに132万ヘクタールの農地が水不足のため耕作不能になり、農民の生活は苦しい状況に陥っている。
新華ネットによると、黒龍江省は6月に入ってから降雨量が少なく、高温が続いているため、すでに132万ヘクタールの農地が干ばつにより耕作不能になっている。地元各地では緊急措置を取っているが、最近はまとまった降水がないため、状況はさらに厳しくなるとみられる。
報道によると、6月上旬、中旬において、黒龍江省の降水量は極めて少なく、特に大慶市、ハルピン市および綏化市西部、チチハル市の一部県地方での降雨量は10ミリにも満たない。前年同期と比べて3~9割減となっている。また、南部地区の降雨量は、例年の4分の1にも満たないという。
一方、干ばつに加えて、高温も続いている。6月上旬、黒龍江省の平均気温は例年同期比2~5℃上昇しているという。報道では、黒龍江省水利庁干ばつ洪水予防対策弁公室の責任者の話を引用し、黒龍江省における今春の干ばつは例年と異なり、苗を植える時期に干ばつに当たったため、一般の対処法では効き目がなく、干ばつによる損失はさらに深刻になるとみられる。多くの農地は深刻な水不足のため、一部の苗はすでに枯れ始めたという。
これに対して、黒龍江省当局は毎日180万人を出動させ、5万8千台分の水車などの設備を使用して水を運んでおり、すでに1億8千万元(約27億7200万円)を費やしている。さらに、水対策のために、新たに6,898箇所の井戸を掘り起こした。
報道によると、3分の2の農地が干ばつの影響を受けているため、吉林地区はすでに2級干ばつ警報を発令した。また、遼寧地区においても、ここ30年間で最も深刻な干ばつであるため、気象局は干ばつ黄色警報(3段階のうち最低)を発令した。
統計によると、6月に入ってから、遼寧省では127万人および47万頭の家畜が飲用水不足に陥っており、88のダムが枯渇しているという。
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