【大紀元日本6月17日】国際的に広まった中国製有毒物含有歯磨きの販売停止の波の中、香港政府は先日、市民に対し3種類の中国製歯磨き粉を使用停止するようと呼びかけたが、関連製品のメーカーが国家基準に適合していると主張し、事件の起きた地域とは基準が違う点を強調した。 中国国家質検総局も、香港税関がこの3種類の製品回収に対し妥当な処理を行い、速やかな香港での販売再開を要求した。
中国製の有毒な咳止めシロップとペット用飼料問題などの一連事件は最近、国内外で大きく取り上げられ、米国やニュージーランド、シンガポール、パナマなどの国では中国製のすべての歯磨き粉を回収した。香港での禁止令は新たに発せられたもの。
香港税関と衛生署は11日、中国製のフッ素入り「美加浄牙膏」「三七高級葯物牙膏」「田七特効中葯牙膏」など三種類の歯磨き粉が0・21%~7・5%のジエチレングリコールを含み、これらの製品を毎日使用すればEU食品科学研究委員会の定めた安全摂取量を上回るジエチレングリコールが体内に吸収されてしまうと伝えた。
「三七高級葯物牙膏」の雲南昆明牙膏有限責任公司の責任者・張際氏は、香港で販売を停止したこのメーカーの歯磨き粉は偽物の可能性が高いとし、自社製品は雲南省輸出入検査検疫局の、ジエチレングリコール無添加の検査証明を得ており、さらに去年3月この製品は検査免除になったと話した。
新華社は16日、国家質検総局の声明を引用して香港税関がこの3種類の製品回収に対し妥当な処理を行い、速やかな香港での販売再開を求めると伝えた。国家質検総局は香港税関と連絡を取り、2000年に行った1900名以上を対象としたこの成分が15.6%以下の歯磨き粉を長期使用した場合の結果と、国内専門家の無害という評価を伝えたという。
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