米下院議長、天安門事件の犠牲者に敬意を表す

2007/06/07
更新: 2007/06/07

【大紀元日本6月7日】ナンシー・ペロジ米国下院議長は、弾圧された中国大学生民主運動「天安門事件」18周年の6月4日に声明を発表、当時の天安門広場で起きた事件の犠牲者に「敬意」を表すと述べた。

ペロジー下院議長がこの態度を示す前に、米国務省は1日、天安門事件18周年に際し声明を出した。その中で、中国で悪化し続ける人権状況と天安門事件を認めようとしない当局の姿勢を非難、北京五輪の開催に向けて、事件の真相究明を求める国際社会の圧力が一層強まると指摘、政治犯などの釈放を求め、中国当局に対し、これらの問題をクリアしないと北京五輪にマイナスな影響をもたらすと警告した。

また、ペロジー下院議長は声明文の中で、「今日、我々は天安門広場で犠牲になった人々に敬意を表する。彼らは18年前に、全人類が享有すべき自由を求めるために、当時の強権と対抗した」と書き記した。

また、同議長は、「当時の中国の学生や、労働者、市民が、平和的なデモを遂行する光景や、わが国の自由の女神像を模して、民主の女神像を天安門広場に立てた場面は、いまだに記憶に残っている」と述べ、「天安門広場での英雄らの勇気を鮮明に覚えている。と同時に、我々は、彼らが求めた自由・民主の原則を全力で守ることを再度確認しなくてはならない」と力説した。

最後に、ペロジー下院議長は、中国の人権状況は依然悪化し続けていると警告し、中国当局は複雑な新しい先鋭技術を用いて、中国政府に対する異見を封殺していると指摘した。