【大紀元日本5月20日】米国家航空宇宙センター(NASA)は5月16日に、2005年に撮影した南極の解氷の衛星写真を公開し、融けた面積はカリフォルニア州に相当すると発表し、30年来最大規模であるという。
中央社によると、NASA「カリフォルニア州ジェット推進実験室」科学チームとコロラド大学が協力し、最新衛星撮影科学技術を利用し、新しく結氷したものと、長年積み重なった結氷したものの解氷状況を区別し、2005年の解氷面積を算出した。
コロラド大学環境科学研究協力所のスティーブン所長は「南極は過去において、半島地区を除き、地球温暖化の影響は少なかったが、今回の解氷の規模で、我々は初めて地球温暖化の影響の深刻さを思い知った」と強調した。
氷原が融けた区域は大きい内陸区、高緯度および高海抜区を含んでおり、一部の解氷は科学者たちが考えもつかなかった地区だという。
スティーブン所長は、雪解けた水は隙間や、氷河の穴壺を通して氷原の内部に侵入し氷原が滑り出し、海洋へ移動する過程を加速させることによって、南極大陸の氷原の更なる大規模な解氷をもたらすと警告した。
「カリフォルニア州ジェット推進実験室」のニーム氏によると、今年3月の衛星写真で観測した結果、同地区で05年よりも雪解けが進んでいる現象はなかったとし、「雪解けは長期にわたる現象であるかどうかを知るためには、観察を継続すべきである」と主張した。
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