【大紀元日本5月17日】5月12日、重慶市栄昌県内の最大の河川・瀬渓河は、長さ数十キロメートル、幅数十メートルにわたる河の表面に過剰繁殖した浮き草に覆われ、船の行進が阻害された。
情報筋によると、浮き草の異常発生は太陽の光を遮ったため、河川の水が混濁し、プランクトンが大量発生し、有毒バクテリアが急増している。また、酸素不足により、魚とエビなどの生存が脅かされ、河川生態環境の破壊は深刻な状態である。
地元農民によると、昨夏は旱魃が長く持続していたこともあり、今年の春に入ってからも旱魃が続いていることが浮き草を過剰発生させた「犯人」であるという。農民たちは、旱魃が原因で、一部の河川における水位下降によって現れた「死んだ水」が浮き草の異常発生を促したと指摘し、同時に水流が弱まったために、河川の自己浄化能力も弱まっていると分析した。
栄昌県は現在、田植えの時期に当たり、36万ムー(約24万ヘクタール)耕地の用水は、未だに9万ムー(約6千ヘクタール)分しか貯まっていないという。全県の約10万ムー(約6千700ヘクタール)の水田で、田植えができない状況になると懸念されている。
船の行進ができず、船は岸辺に上がったまま(看中国より)