【大紀元日本4月14日】河南省柘城県より350人あまりのエイズ患者は医療条件を改善するために鄭州当局に対して訴えた。ラジオ自由アジアが伝えた。
報道によると、4月11日に350人あまりのエイズ患者は治療薬を求め、鄭州政府に対して直訴するために双廟村に集合した。情報筋によると、異なる感染時期および適切でない服薬によって、一部の患者の病状が悪化し、中には3ヶ月にわたり高熱が続いている患者もいるという。しかし、現状では、新しい治療薬は高価なため入手できないし、児童に使用できる治療薬はまったくないと言っても過言ではないという。さらに、偶然性感染者に対する治療薬の種類は不足した上、品質が悪く、このままでは座して死を待つことになると考えた患者たちの直訴をするきっかけになったという。
今回は3つの郷鎮より350人余りの患者が、大型バスを5台にて鄭州へ出発したことは、柘城県政府当局によって確認されている。当局関係者によると、1990年代中期に、一部の機関および血液製剤メーカーが河南省の一部貧困農村地区にて、不法な採血を行ったため、エイズ感染を広げたという。今回集まった双廟村の350人患者が深刻な感染地区の中の1つだという。
一方、柘城県疫病予防センターによると、県政府は数日前に専門家を招き、エイズ感染現状を分析し、医療方策を構築する会議を開き、医師を配置しているエイズ医療チームを設立する等の医療システムを設けたという。
河南省衛生庁の統計によると、2006年末まで、同省のエイズ患者数は3万5000人を超えており、すべての患者に対して、血液を販売した経験のある患者は4分の3以上を占めているという。