アフガニスタン、パキスタンで洪水となだれ、多数の死傷者

2007/04/02
更新: 2007/04/02

【大紀元日本4月2日】アフガニスタンパキスタンで、洪水なだれによる死傷者が多数出た。政府筋が1日に明らかにしたところによると、豪雨で村々は壊滅状態で、農地は洪水で没し、数百人が住居を失ったという。

ロイター通信によると、3月31日、アフガニスタン中央部のダイクンディ州で少なくとも死者30人、同国西部のヘラトで7人が死亡した。また、ほかの地域で11人が亡くなったという。

「6百人が空路による救出が緊急に必要としており、ウルズガン州では水位上昇による危険にさらされている」とある政府閣僚は南部地域について言及した。

隣接するパキスタンは、少なくとも23人が3月31日夜になだれで亡くなり、チトラル地方(イスラマバードから北へ280km)のヒンドゥークシ山脈ツルコフのへき地の村では、15人以上が行方不明となっており、救助隊が懸命の捜索を続けていた。

干ばつに見舞われたアフガニスタンではここ数年来の豪雨で数百頭の牛が死んだ。数千ヘクタールが洪水に見舞われ、首都カブールを含み、各地域で主要な橋が流されたり、損壊したりした。

北部アフガニスタンでは、雨によるなだれが発生し、約20人が先週亡くなった。

パキスタンのチトラル地方の国境付近では、地すべりと悪天候のために数日にわたり孤立した地区があると警察幹部のイジャズ・アーメッド氏が明らかにした。同氏は「この状況が続くと、へき地で食料や医薬品が不足するだろう」と述べ、チトラル近辺では少なくとも20棟の家が流されたが、死傷者の報告はなく、住民は安全な場所に避難したという。