【大紀元日本3月31日】中国大陸の干ばつ状況はますます深刻化し、乾燥地域の範囲はさらに広がり、新疆・寧夏・海南などの地区へと旱魃による被害が発生し、飲料水はこれまでにない危機に直面している。中国新聞ネットによると、ダムの水位が降下し、貯水池や井戸が枯渇し、飲料水不足は危機が生じるまで深刻化であるという。
報道によると、今春の農繁期に固原地区では多少降雨や降雪があったが、旱魃の状況が深刻であるため、少しの雨水では根本的な問題の解決にならないという。そのために、固原地区にいる数十万人は政府の主導で、日照りと戦い、自助行動に出たという。
一方、炭山郷学梁村の馬如全・主任は、同村では本来千人以上の住民がいたが、旱魃のためにここ5年間、農作物の収穫が悪く、飲み水も困難であるため、人々は村を離れ、6年間で600人以上が離村し、村の中には無人の家屋が多く残ったと嘆いた。
これに対して、村民の沙彦国さんはこの4年間、飲料水を買い続け、元々1トンが20元(約304円)だった水が、今では60元(約912円)にまで値上がったと嘆いた。沙さんは、1トンの水はどれだけ節約しても、約1ヶ月しか持たないと生活の苦しさを訴えた。
報道によると、旱魃に見舞われた海南の状況も深刻であるとし、特に今春は例年より乾燥しており、全省はすでに527箇所の村が飲料水不足の深刻な問題が発生しているという。
一方、新疆においても同様に旱魃が続き、広範囲にわたる地域が乾燥し、農地の水不足は19億立方平方メートルに達している。新疆水利庁水防日照り予防オフィスの景民・副主任は、2006年の冬季に降雪が少なく、今春も大部分の地区で温暖であるため、農地土壌の保湿能力が低くなり、多くの地区は日照りの現象が現れていると指摘し、特にタクラマカン砂漠周辺のカシュガルや和田等地区の状況が深刻であると語った。
報道によると、新疆は典型的な乾燥地区で、季節による水不足は深刻であるという。気象部門によると、今年の新疆北部における降水量は平年に比べ5割少ないとし、南部地区では降水量が9割減少、一部の地区はまったく雨が降らないという。
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