【大紀元日本3月22日】中国河南省でこのほど、警察官が集団殺人を起こした治安事件が暴露され、中国各界を驚愕させた。容疑者の警察6人は逮捕された。
大河ネットの報道によると、河南省周口市公安局七一路派出所に勤務する6人の警察官は、知人の委託を受け、食事をご馳走になった代わりに、依頼者と口論した男性・李勝利さんに罪を着せ、派出所へ強制連行し、リンチを行った上、自殺と見せかけてビルの上から突き落とし殺害したという。
報道によると、事件発生後、飛び降り自殺とみなされた李勝利氏の案件について、周口市人民検察院より調査チームが派遣されたことにより、真相が明らかになったという。
事件の発生
2004年9月20日午前、周口市川匯区人民裁判所の文書係・呂留生氏の依頼を受けて、七一路派出所の冷飛副所長、警官の孟軍偉等6人が呂氏と口論した同市紡績工場の退職工員・李勝利さんを派出所へ強制連行した。
依頼者・呂氏の宴席に招待された6人の警察官は呂さんと共に昼過ぎに派出所に戻り、李さんの頭に衣服を被せ、さらに声が出ないように李さんの靴下で口を塞ぎ、リンチを行った。
李さんがひどく殴られ意識不明になってから、口止めをするために、容疑者らは李さんを3階の女子トイレ前の窓から投げ落とした。李さんは救急措置を施されたが午後6時に死亡した。
事件発生後、周口市人民検察院より派遣された調査チームの綿密な調べで、「飛び降り自殺」の真相が分かった。現在、警察官6人は拷問をし、自白を強いた容疑で逮捕され、その内の3人は殺人および職権の濫用で、周口市中級人民裁判所にて起訴された。