【大紀元日本3月19日】中国品質管理当局は3月上旬に国内で生産されたおもちゃに対して品質検査を行い、検査対象の品質合格率は80・8%にとどまったことが、わかった。 BBCが伝えた。
国家質量監督検験検疫総局は福建省、広東省、浙江省、江蘇省、上海市など各地にある108社のおもちゃ生産企業が生産した120種製品に対して、抜き取り検査を行った。
検査で指摘された主要品質問題点は以下の通り。
1.原材料の品質が不合格
2.プラスチック製のおもちゃの縁が鋭角に尖っているため、肌を傷つける恐れがある
3.製品の表示や取扱説明は規則等に合っていない
さらに、ぬいぐるみおもちゃの中身として使用される材料には、黒いカビが生えた綿あるいは病院の使用済み包帯などの工業廃棄物が混入されているため、子供の皮膚にアレルギー症状が出る恐れがあることも指摘された。
品質管理当局は去年2006年にも同様に抜き取り検査を行った。去年の合格率は80%にも達せず、74・4%しかなかったという。
中国は今現在世界最大のおもちゃ製造輸出国で、中国製おもちゃは世界総生産量の70%を占めている。しかし、おもちゃの品質安全管理においてはまだ国際水準に達していないのが世界最大のおもちゃ生産国―中国の現状だ。