中国湖北省:トラックから有毒物質流出、100人が中毒死者1人

2007/02/03
更新: 2007/02/03

【大紀元日本2月3日】危険化学品である硫酸ジメチルを満載したトラックは、107号国道北部湖北省区域内で漏洩事故が発生し、住民100人が中毒、1人が死亡。

事故は1月30日に湖北省孝感市で発生したが、地元当局は2月1日に同件を明らかにした。目撃者によると、トラックは山東省から北上の途中で、有毒物質が漏れ出し、国道に沿って5キロほど垂れ流したという。付近の住民と通行者たちは胸が苦しくなり、目に刺激を感じたと訴えた。

情報筋によると、2月1日までに、すでに100人が病院へ運ばれ、うち2人は救急措置を施され、1人が死亡した。

中国国営新華社によると、事故を起こしたトラックは湖北省から北上し、河南省に向かっていることから、すでにどれくらいの有毒物質が漏れ出したかは分からないという。警察側はすでにトラックを所有する化学薬品会社(山東省)と連絡を取った上、河南省の警察側にトラックを止めるよう指示したという。

硫酸ジメチルは劇毒物質であり、揮発した高濃度のものを吸入する場合、急性中毒を起こし、目にひどく刺激が与え、失明をもたらすことがあるという。