【大紀元日本1月31日】浙江省の第10期人民代表第5回会議と第9期政治協商第5回会議(以下、両会)が1月29日に省都・杭州市で開催された。各地から訪れる直訴者と人権活動家たちを阻止するために、会場現場周辺は公安警察が配置され物々しい警備体制が敷かれた。
杭州人権活動家の鄒巍氏は、会場付近で強制連行され、会議終了後の午後6時過ぎにようやく解放されたという。鄒氏によると、これまでに、「両会」開催期間中に浙江省の各都市、地方から数千人の直訴者が省政府前に集結していたが、今年は政府側が特に厳重な警備をしいたため、多くの直訴者は会場の付近で待ち伏せする公安警察に連行されるという。ヅォウ氏によると、会場付近は少なくとも数百人の警察と私服警察が待機していたという。
鄒氏「政府は早くからも警備を配置した。現在では多くの警備が地方や村まで敷かれている。地方の直訴者の多くは、来る前にすでに阻止された」と明らかにした。しかし、ヅォウ氏は自己の合法権益のためでもあるし、社会全体の問題でもあることから、直訴し続けるとした。
鄒氏は2002年に、広州市不動産開発企業に強制的に立ち退きされた。本人と母親は不動産開発企業側にひどく殴られたため、身体障害者になったにも係わらず、地元の警察に黙るように脅迫されたという。ヅォウ氏は4年間直訴し続けたが、地元の各級司法行政機関は不動産開発企業と癒着しているため、ヅォウ氏親子は訴える場所がないままに途方にくれたという。
一方、浙江省の人権活動家・呂耿松氏は、西湖公安支局警察に自宅から連行され、午後3時過ぎに解放されたという。警察は呂氏に対して、直訴者との連絡の取り方、直訴者たちと何をしたとか、直訴者たちを直訴するように扇動したのかとか、何故文章の発表をしたのかとか等など尋問されたという。
呂氏は、今回の行政府関係者の会議期間中における警備が特に厳重であると明らかにした。警察や保安隊などの当局関係者は直訴者および人権活動家の強制連行は、前もって計画し、地方、村、小区などまで配置していたと分析した。呂氏は、多くの直訴者は地方の地元で監視され行動は制約されたため、直訴計画も実行できなかったと明らかにした。
浙江省臨海永豊鎮の直訴者代表・郭四妹さんは、4人の公安警察に地元まで強制連行されたという。郭さんによると、当日午前、会場付近に到着した時に、多くの当局関係者が警備しているが、約束したほかの直訴者たちは見当たらなかったという。のち、郭さんも強制連行された。
郭さんの夫は6年前に道で通り魔に殺害され死亡したが、犯人は未だに逮捕されていないという。郭さんは2004年より4年間直訴し続け、地元の臨海市当局から政府高等裁判所、省の検察院、省人大、省委、省政府、北京まで訪れたが、場合によって当局にひどく殴打されたという、しかし、郭さんは当局にたらい回しにされて、一切の回答はなかったという。
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