中国山東省:海軍軍用機、青島市街地に墜落

2007/01/13
更新: 2007/01/13

【大紀元日本1月13日】中国共産党海軍の北海艦隊に所属する小型軍用機が11日、山東省青島市区で墜落した。操縦士は早めに緊急脱出したため、事故による怪我はなかったという。二日前に広東省でも小型軍用機が墜落し、年明けわずか2週間で2度目の軍用機墜落事故となった。事故原因は現在調査中。

香港「文匯報」紙12日の報道によると、11日夜、北海艦隊所属する小型軍用機は青島市区株洲路付近で、強制着陸したのち爆発したという。操縦士は比較的に幅の広い道路を選び、パラシュートで緊急脱出したため、住民と家宅の被害はなかったという。

現場の住民によると、軍用機は午後5時40分頃に墜落し、地面と衝突した際に大きい爆発音が生じてから、煙と火花が上がったという。住民の通報を受けた消防署と警察は駆けつけ、間もなく鎮火した。操縦士は早めに緊急脱出したため、爆発による怪我はなかったという。

報道によると、事故現場付近から、道路の真ん中に散乱した軍用機のプロペラや残骸が、軍人たちによって軍用コンテナー・トラックへ運ばれているのが見えたという。墜落事故現場から半径2キロ付近では、青い海軍軍服の軍人が、警戒テープを引き、車両の進入を禁止した。

北海艦隊は中共海軍の三大艦隊のうち装備は最強であるという。司令部の基地は山東省青島、海上の防衛区域は連雲港までの黄海海域と渤海湾。北京をカバーするほか、日米韓軍事連盟からの海上脅威を警戒することが主要任務。市街地での軍用機墜落事故は、北海艦隊では初めてだという。

昨年以来、中共解放軍の軍用機墜落事件が頻発している。1月9日、広東省掲陽に小型軍用機一機が任務中墜落した。昨年は安徽省、福建省、海南省、河北省など中国各地で軍用機墜落事故が発生した。専門家によると、最近中共軍が連続で各種の軍事演習を行い、多くは実戦に近い演習のため、軍事事故が頻繁に起きているという。