中国江西省:中学生将棋倒し事故、死者6人負傷者39人

2006/11/21
更新: 2006/11/21

【大紀元日本11月21日】11月18日夜、中国東部の江西省都昌県土塘中学校の階段で生徒の将棋倒し事故が発生、生徒6人が病院へ運ばれる途中で死亡、11人が重傷を負った。

新華社によると、18日午後8時半頃、都昌県土塘中学校の1年生100人ほどが夕方授業を終え教室から飛び出し、2階から1階の階段を駆け下りた時に将棋倒しが起きたという。病院へ搬送中に死亡した生徒6人は、12歳から13歳で男子5人と女子1人。そのほか11人が重症を負い、集中治療室で救命措置が施された。また、生徒39人が軽傷だったが怯えた様子だという。

同中学校は生徒数1600人の大規模校だが、教師は50人。1年生は6クラスあり、1クラスが100人であるという。各学年事故当時、教師らは1階の職員室で期末テストを採点していたという。教師らは外側の排水パイプをよじ登り、2階から倒れた生徒を一人一人救い上げたという。

情報筋によると、将棋倒し事故発生後、都昌県委員、県政府は直ちに医療救助、事故調査、善後処理班などの緊急措置を取ったという。また、市の第一人民医院の専門家チームも都昌県へ出向き、救急手当を行った。

行政当局は学校側に責任があるとして、学校長を拘留して事情を聞いている。亡くなった生徒の遺族には2万元(29万5千円相当)が補償として支払われ、行政当局は事故原因を究明中であるとした。

この事故をきっかけに小中学校の安全管理の問題に関心が高まっている。2005年10月にも、同様の事故が各地で発生し、中国南西部の四川省の小学校で児童8人が死亡したほか、中国北西部の新疆ウイグル自治区の小学校でも、男児一人が死亡、64人が負傷した。

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