【大紀元日本11月20日】中国衛生部の黄潔夫・副部長は15日、臓器移植関連の全国会議で、医療機関が旅行の名義で中国に入り、臓器移植手術を求める外国患者の受入を禁止する措置を制定する予定という。黄副部長は、中国の臓器移植医療機構の管理は混乱であると認め、国家のイメージと名誉を著しく傷つけし、患者の健康にも危害を及ぼすとし、早急に改善すべきだと発言した。
黄副部長は、広州市で開かれていた「全国臓器移植技術臨床応用管理サミット会議」の席で、衛生部は臓器移植を管理と制限する措置を制定する予定と明らかにした。▽今後、臓器移植手術を実施する病院を省レベルの政府機関や衛生部の審査を通った病院に限定する、▽臓器提供するドナーに関する規定を設け、臓器売買を厳禁する、▽臓器移植機構が、旅行の名義で中国に入り、臓器移植手術を受ける外国患者を受け入れることを厳禁するなど。
新華社の報道によれば、同臓器移植管理会議は14日、中国の医療従事者が、旅行名義で中国に入る外国患者に対する臓器移植を含める人体の臓器売買とその関連活動に加担しないことに保証すると声明した。同声明はまた、▽摘出する臓器は本人の書面上の合意を得り、法律規定の手続きに沿って摘出手術を実施する、▽生体臓器の提供者は18歳以上であり、生体臓器の提供側と受け側は夫婦と血縁関係に限定するなど、と表明した。軍部の病院と武装警察医療機関の医療従事者も同声明に賛同したという。
中国当局はこれまで、人権団体に死刑囚と法輪功メンバーを対象として臓器摘出を行っていると批判されているが、この批判を強く否定してきた。