【大紀元日本11月15日】中国国内で、アヒルや鶏の卵の卵黄をより赤く見せるため、養鶏業者は飼料の中に合成着色料の「蘇丹紅(スーダンレッド)」を添加していることが判明した。蘇丹紅はアゾ染料の一種で、工業用油などに使用される赤色の色素で、発がん性がある。
屋外で放し飼いのアヒルや、鶏(日本の地鶏)は、卵の栄養価値が高いと言われている。中国では、卵黄の赤みの濃さで地鶏などを分別、卵の栄養価値を判断する説がある。栄養の高い卵は「紅心卵」と名づけられ、値段は一般の卵より遥かに高い。中国メディアの報道によると、一部の養鶏業者は、卵の黄身を赤くするために、屋内で飼う鶏類の飼料には、蘇丹紅を投入しているという。
飼料の中に一定の割合で蘇丹紅を混じれば、鶏類が中毒死しない上、生んだ卵の外観はまったく普通の卵と変わらない上、卵黄の赤みが濃くなるという。
報道によると、問題の卵の出荷地は北部の河北省の安新県と井径県。疑いのある現地養鶏業者の卵出荷が止められ、関係責任者の身柄はすでに拘束された。北京市の政府管理部門は12日夜までに、河北省産の「紅心卵」計1トンあまりの出荷を差し止め、全市で店頭販売禁止となったという。
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