アジア18ヶ国、鉄道ネットワーク協定に調印

2006/11/12
更新: 2006/11/12

【大紀元日本11月12日】中国とロシアを含むアジア諸国18カ国が10日、韓国の釜山で、アジア大陸を一つの鉄道ネットワークで統合する政府間協定に調印した。

AFP通信によると、調印は10日から釜山で開かれるUNESCAP(国連アジア太平洋経済社会委員会)の交通関係部長級年次会議で行われた。「アジア横断鉄道」の当事国を含む41ヶ国の交通関係責任者が会議に参加したという。

報道によると、「アジア横断鉄道(TAR)」と名付けられたこの鉄道ネットワークは、世界の最も著しく成長しているアジア大陸において、バランスの取れた経済発展と交流・物流の促進を目指している。60年代に国連により初めて提案され、「鉄のシルクロード」とも言われた。北はロシアとモンゴル、南はマレーシア、東は北朝鮮、西はトルコまで総延長距離は8万1000キロメートルに及び、アジア28カ国の首都、港及び工業中心地をつなぎ、アジアから欧州まで横断する予定という。

調印したのは、中国とロシアのほか、韓国、モンゴル、インドネシア、ベトナム、ラオス、トルコ、イラン、カザフスタン、ウズベキスタンなどの18カ国。 UNESCAP(国連アジア太平洋経済社会委員会)のキム・ハクス事務総長によると、「アジア横断鉄道」協議は来年下半期から実効され、その後調印した18国以外の当事国も協議に参加する見込みという。

中国とロシアは、このプロジェクトを積極に支持している。中国の代表王志国は会議で、「中国の経済は効率的な輸送とロジスティック・システム(※原材料の調達から生産・在庫・販売に至る物的流通の管理体制)を取り組むことを通して成長し続け、この協議で我々は多くの目標を達成できる」と述べた。