広島国際平和会議:ダライ・ラマ14世、望むのは「自治」

2006/11/05
更新: 2006/11/05

【大紀元日本11月5日】今月1日から2日間にわたって開かれた「広島国際平和会議」で、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は、「独立は求めない、自治を望むだけ」との中国に対する姿勢を強調した。また、広島国際平和会議の閉幕前に、南アフリカのデズモンド・ツツ元大主教および北アイルランドの平和運動家ベティ・ウィリアムズ氏両ノーベル平和賞受賞者と共同声明を読み上げた。

ロイター通信社によると、ダライ・ラマは、チベットは独立を求めず、外交および国防権のない自治を望むだけだと強調し、自らチベットへの「帰還」を楽観視していることを示したという。

1976年にノーベル平和賞を受賞したウィリアムズ氏は会議で、ダライ・ラマが祖国へ戻ること及び主権をチベット人民に返す問題について、国際社会は中国政府に強く主張すべきだと示した。ウィリアムズ氏は、中国は恐ろしいほど躍進しているが、政治手段によって問題を解決するには限度がある、と指摘した。

ダライ・ラマは10月30日に来日、11月12日まで滞在し、東京および広島で宗教活動や講演を行う予定。ダライ・ラマを「分裂主義者」と見なしている中共当局は、日本政府に対して入国させないよう求めたが、政治活動を行わない条件で、政府は入国を許可した。