【大紀元日本11月2日】情報筋によると、山西省科学技術専門家協会の前事務局長・賈甲氏の亡命事件は、中共上層部には原爆のような衝撃だったという。台湾政府に政治避難を求めたことが明らかにされると、同氏の勤め先である山西省科学技術専門家協会の公式サイトが中国共産(中共)党に封鎖された。政治避難先を捜し求めている賈氏は現在香港に滞在しており、絶えず中共からの恐喝を受けているという。国際社会、人権団体などが賈氏を救出するよう尽力している。
山西省科学技術専門家協会事務局長の賈甲氏(山西省科学技術専門家協会ネットサイトより)
賈氏が香港に滞在できる期間は短いため、中共に報復されないよう国際社会に対して、身を寄せる場所の提供を呼びかけている。情報筋によると、米国および欧州の一部の国会議員が賈氏の支援をすでに表明しているという。
*公式サイトが封鎖、当局による恐喝電話
山西省科学技術協会事務局長・賈甲氏が亡命を表明してから、中共当局のメディアは沈黙を守り続けているが、賈氏の個人情報が掲載されている同協会の公式サイト(http://www.sxte.com)はすでに封鎖され、当協会と無関係の「企業電子メール」に取って代わられていることが明らかになった。
情報筋によると、今回の事件は中共当局上層部には原爆のような衝撃だったとされ、、当局メディアは同件について一切報道していないが、水面下ではすでに多くの措置が取られ、ネットサイトの封鎖は措置の内の1つに過ぎないという。
また、山西省読者・鄭義氏の投書によると、山西省太源市の国家安全特別警察・賈国棟氏、王建平氏が賈氏を追跡し、同協会に対して家宅捜査を行うという。鄭氏は、各国政府および各界人士にへ、中共を離脱決意をした賈甲氏が迫害されないよう、彼の身の安全を保護するよう呼びかけた。
一方、賈甲氏によると、香港滞在中に中共の国安(公安)職員が何人もの記者を通じて、中共当局へ電話するよう求められたという。また、外への電話連絡が妨害され、絶えず嫌がらせの電話が入ってくるという。
賈氏は30日に電話取材の中で、台湾政府に対して、第三国へ出国するまでに台湾に暫く滞在させてもらえるよう要請したと同時に、台湾人民へ、「中国共産党の罠に嵌らないよう」呼びかけた。賈氏は、台湾問題は中共が間に立って邪魔をしているとし、共産党は台湾の民主を圧殺しようとしていると警告した。
民主運動(1978年)を経験し、現在海外で活動をしている民主運動活動家・黄翔氏、孫維邦氏、鄭欽華氏、劉国凱氏、汪ミン氏、胡平氏、陳爾晋氏、司馬文征氏、徐文立氏9人が10月29日、賈氏の身の安全およびその後の行き先に強い関心を寄せ、北京当局に対し、賈氏を大陸へ強制送還すれば、国際社会からの譴責が永久に続くと警告する文章を共同に発表した。民主運動活動家らは、中共に対し理性を失う選択を取らないよう呼びかけた。