米人口3億突破、中国・インドに次ぎ世界第3位

2006/10/17
更新: 2006/10/17

【大紀元日本10月17日】米国勢調査局による出生率、死亡率および移民人口の総数から、北京時間の10月17日夜6時46分、米国は人口が3億に達し、中国およびインドに次ぎ世界第3位の人口大国になると推定されている。

統計によると、米国では、7秒ごとに1人の赤ちゃんが誕生し、13秒ごとに1人が死亡、31秒ごとに1人の移民が米国本土に入ってくるという。これらの数字を公式にあてはめると、11秒ごとに1人増える計算になる。

報道によると、米国にいる移民の半分は不法滞在者であるが、米国で生まれる彼らの子女は、自動的に米国籍を取得できるという。昨年、米国で増加した人口の半分がラテン系の子女であることから、第3億人目もラテン系の米国人になると予測されている。

一方、専門家らは、米人口が3億人を突破したことにより、環境に対する影響は世界的で、甚大であると警告を発している。米国は工業国の中で、唯一人口成長している国であり、世界人口の5%を占めているという。

*環境に対する影響は甚大

AFP社の報道によると、米国に本部を置く「環境および人口センター」は、米国が消費する天然資源が世界の4分の1以上を占め、その量はすべての国を上回っていると発表した。また、米国における二酸化炭素の排出量および温室排気ガスは世界の4分の1を占めており、2020年には43%までに激増すると予測されている。

さらに、米国における流通車両は2億3700万余り(40年前、人口が2億人だった時の流通車両はわずか9800万台)で、二酸化炭素の排出量は、運送業のみで全米の3分の1を占めているという。

一方、米国人の生活用水量は世界中のすべての人の約2倍を占め、汚染も20世紀80年代に比べ、約40%増えたという。米消費者は毎日平均2・3キロのゴミを捨てており、開発途上国の中国より4倍も多く、さらに、米国人の食品消費量は世界1位を占めている。統計によると、米国人1人当り年間の肉類消費量は136キロに対し、EUの場合は1人当たり年間72キロ、発展途上国の中国は27キロしか消費しないという。

また、人口増加に伴い、電力発電および輸送、飲用水の供給および石油、天然ガスの供給等の需要も増加しているが、基礎施設が相対的に脆弱であるため、需要を満たすことは困難になるとみられている。

1967年11月20日、米国で第2億人目として生まれたのは中国系2世の呉康氏だった。同氏はアトランタに生まれ、ハーバード大学の大学院を卒業し、現在は弁護士で活躍中。3人の子供を持つ5人家族である。同氏は、2億人目の米国人になれたことを光栄に思うと述べている。